選択的会社員

うつ、休職を経たアラサーOLが会社員生活の中で感じるひそやかな幸せ

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休職明け2日目

通勤

いつもと違う電車で会社に向かう。休職中に引っ越しをしたので、どの駅で乗り換えたら負担が少ないかを調査してみることにした。

結果、「いつもと同じ電車のほうが負担が少ない」となった。理由は、「乗り合わせる人のせかせか度合いが低い」というなんとも主観的なものだ。

休職中、カウンセラーから提案されて「定時に会社の近くまで行って定時に帰る」ことを2週間ほどしていた。(カウンセラーへの報告では4週間やったことにし、余った2週間はゲーム三昧とさせていただいた。ゲームは「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」と「Pokémon LEGENDS アルセウス」の2本立て。)

そのときに、「世の中の会社員は、なんでこんなに急いで歩くのだろう?」と思った。同時に、「自分もとにかく急いで歩いていたけど、なんでだったっけ?」とも思った。自分の場合は、「周りの人が急いでいるから、その流れに乗らなきゃいけない」と無意識に思っていたのかもしれない。つまり、急ぐ理由がないのに急いでいた。

休職をしたことで、「私は急ぐ理由がないから、ゆっくり歩こう」と思えた。急ぎたい人はどうぞお先に。私は私のペースで歩きます。

そんな理由で、「乗り合わせる人のせかせか度合いが低い」ことは、私の心の平穏のために必要で、重要なことだ。我先に電車に乗る人よりも、降りてくる人がいないかを見渡してからゆっくりと電車に乗る人が、私は好きだ。そんな人を見かけたら、それだけで穏やかな気持ちになれる。

 

上司

会社の数駅手前の車中で、一番尊敬している上司が向かいの席に座っていることに気が付いた。休職明け1日目も会社の前で鉢合わせた。もっと言うと、休職明け一番に鉢合わせた人でもある。こんな嬉しい偶然があっていいのかな。

上司に声をかけずに少し観察してみると、彼は本を読みながら、組んだ右足を足首からゆっくりとくるくる回転させていた。そのマイペースな姿は、なんだか分からないけどやっぱり尊敬できるなぁと思った。