選択的会社員

うつ、休職を経たアラサーOLが会社員生活の中で感じるひそやかな幸せ

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お知らせ|復職しました

本日、2023年5月22日。私は一応復職した。一応、と書く理由は後述する。私が休職し始めたのは、2022年の11月。当時は1か月ほど休めれば回復すると思っていたのだが、気がつけば7か月以上が経っていた。それほどに、精神の不調というものは根深い。

せっかくなので、休職期間を振り返ろうと思う。暗い内容を大いに含むのでご注意を。

 

 

休職のきっかけ

原因

私がうつ病になってしまったのは、仕事をうまく進められない自分が許せなかったからだ。当時は自分ばかりを責めた。こんな自分はいないほうが、仕事が上手く進むはずだと思い休職した。

ただ、今思うと仕事の難易度が非常に高かった。昨日の記事にたまたま書いたが、まさに3H(初めて、変更、久しぶり)のうち『初めて』だらけのお仕事だったのだ。自分や部にとって初めてのお客様。自分のこれまでの経験にない、初めての内容の業務。分からないことだらけだった。

それに対して、上司に何度も体制の強化をお願いした。自分がリーダーでは上手くいかない、体制を強化してくださいと。しかし、そのお願いは上司にうまく伝わらなかったようだった。1か月が経っても体制は変わることなく、状況はどんどん悪化していった。お客様から上司宛に、クレームじみた心配の声が届いた。関係者からも、進め方に対して指摘が入った。

 

症状

そこから更に対策を立てられればよかったのだが、当時の私は白黒思考が強く、物事をグラデーションで考えられなかった。すべてが失敗のように感じられ、全員が自分を責めていると思った。その結果、以下のような症状が出た。

  • ほとんど毎日泣くようになった。最初は家で泣いていたのが、会社でも隠れて泣くようになった。
  • 仕事を進めたいのに、進め方が分からなくなった。どうにかして進めなければと思い、資料をモニターに映すのだが、手が動かずモニターを見るだけで1日が終わるようになった。
  • 胃もたれのせいで食欲が湧かなくなり、スープばかり飲むようになった。

そんな状況を一番に察知してくれたのは、自分ではなくパートナーだった。

 

診断

パートナーの勧めで会社を休み、心療内科に連れて行ってもらった。初診をすぐに受けられる病院がなく、パートナーが10件以上も電話をかけてくれたのをよく覚えている。パートナーのお陰で、たまたますぐに行ける病院が見つかった。そして、初診であっけなく抑うつ状態、のちにうつ病の診断書が出された。私の中でごうごうと燃え盛っていた炎が、急に誰かに吹き消されたような気がした。

診断書を上司に提出して、休職を申し出た。

 

休職中の過ごし方

11月から1月まで

私の場合、仕事以外のことに対してはうつ症状は出なかった。なので、『やりたいことリスト』を作って1つずつ片づけ始めた。不要な銀行口座を閉じるようなつまらないことから、普通自動車免許の取得のようなチャレンジングなことまで。この期間に、転職のための履歴書と職務経歴書も書いた。

並行して主治医と臨床心理士との面談も行い、休職のきっかけと再発防止策を協議した。2人から私への評価はよく、復職に向けて準備していくことになった。

 

2月

復職を目指して、会社でのリワークが始まった。まずは会社で2週間を過ごしてみて、問題がなければ復職。このときに、『仕事をしてはいけないのに、会社にはいなければならない』という不思議な状況に陥った。

その状況を打開するために始めたのが、このブログだ。パソコンに向かっているので、周りから見れば仕事をしているように見える。自分も、暇な時間を有意義に使える。そんな不埒な理由でこのブログを始めたのだった。なのに、今ではなくてはならないものになっている。本当に不思議なものだ。

しかし、結局2月に復職はできなかった産業医面談でドクターストップがかかったのだった。もっと自分自身に向き合う時間を持った方がいい、というのが産業医の判断だった。このときは本当に落ち込み、産業医はもちろん主治医と臨床心理士も恨んだ。そんなときに、ブログで『産業医、主治医、臨床心理士の判断が違うことは往々にしてある』というコメントをいただき、大いに励まされた。コメントをくれた方には本当に感謝している。元気にしていらっしゃるかしら。

 

3月以降

自分自身に向き合うために、3月はまた休んだ。そして、4月を使って外部のリワークプログラムに参加することになった。プログラムに参加したことで、自分でも把握できていなかった以下を把握することができた。自分が思った以上に、自分のことをよく分かっていなかったのだ。

  • 自分の考え方の癖
  • 伝え方の癖
  • ストレスがかかったときにしがちな行動

(本当は、プログラムで学んだことをブログで発信したかったのだが、それはNGと言われてしまった。)

プログラム参加と並行して、転職活動を本格的に始めた。以前に突発性難聴になったこともあり、この会社で長く健康的に働くことはできないと悟ったからだ。プログラムに参加しながらの転職活動はハードだったが、仕事をしていないので余裕をもって活動することができた。結果、7月から新しい会社に勤めることが決まった。休職中の転職活動については、別に記事を書きたい。

 

近況とこれから

近況

6月末に会社を辞めることを総務に伝えた。すると、現場としてはまだ私に期待することがあるらしく、短い間ではあるが復職してほしい、と言われた。そんなわけで、今日復職した。ただし、昨日ぎっくり腰になってしまったため、今週の出社は絶望的だろう。そして、『期待すること』についてもまだ連絡がない。辞めてよかった~と思ってしまう。

 

これから

6月末までは、有給を消化しながら残務整理、退職処理をする。7月からは新しい職場だ。こうして復職と転職ができたのは、ブログを通じて色々な方の生き方や考え方に触れられたから、というのが大きいだろう。日々ブログを読ませていただいている皆さんに感謝したい。また、私も引き続き日々のあれこれを共有していければと思う。

どうぞこれからもよろしくお願いいたします。