選択的会社員

うつ、休職を経たアラサーOLが会社員生活の中で感じるひそやかな幸せ

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許し許される

 

送別会

金曜日に、職場のベテランさんの送別会に行ってきた。たまたま会社の携帯を見たら送別会のお知らせが来ていて、休職中にも関わらず参加した。そのベテランさんとは2年ほど一緒に仕事をしたことがあり、職人気質で少し気難しいところもあるおじさまだが、1聞いたら100返してくれるような優しい人だった。この話を別のおじさまにしたところ、「俺が1聞いても1しか返ってこないよ」とのことだったので、単に可愛がってもらっていたのかもしれない。光栄なことである。

送別会には馴染みの面々10人ほどが参加していた。ベテランさんは、「来てくれるかな~って思ってたんだよね」と嬉しそうだった。誰も、「もう調子はいいの?」とか、「元気そうでよかったよ」とか言わなかった。4月からの予定を聞かれただけで、あとは飲んで食べて喋って。休職中とか全然関係なかった。久しぶりの飲み会のどこかそわそわした雰囲気が楽しくて、かなり酔っぱらってしまった。ベテランさんには、PERKERの名入れボールペンをプレゼントした。渡した記憶が曖昧なのだが、次の日に鞄を見たらなくなっていたので、ちゃんと渡したのだと思う。

帰りの電車まで、私が新人の頃からお世話になっている大好きな上司と一緒になった。「俺もあなたの状況を上に伝えたつもりではいたんだけどね。結局何も変えられなくてごめんね。」と言われた。その上司は、私の休職のきっかけになったプロジェクトには入っていなかった。それなのに裏で上に伝えてくれていたなんて、全く知らなかった。本当に尊敬できる、いい上司だ。

気付き

送別会に出席の連絡をしたときから気付いていたが、私は職場の方々のことが本当に大好きだ。顔を合わせること、話すことに何の抵抗もない。むしろ関わりたい。私がうつになってしまったのは、こんな恵まれた環境にいながらも、期待される成果を挙げられない自分が情けなくて、許せなかったからなんだと気付いた。誰も私のことを責めず、最初から許しているというのに、大げさだなぁと今になっては思う。

他人を許すように、自分のことを許す。いきなりは難しいけれど、自分を特別視しないで他人と同じように丁寧に扱っていきたい。少しずつでいいから、そうしていくんだ。