選択的会社員

うつ、休職を経たアラサーOLが会社員生活の中で感じるひそやかな幸せ

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毎日を愛おしいと思えるこころ

休職をきっかけに、読書が好きになった。自分と同じような経験をした方の体験談、自律神経の整え方、仕事論の本など、毎日1冊は読んでいる。そんな中で、今の自分にとても染み入る本があった。森下典子さんの「日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」という本だ。

本の中で、「日日是好日」は「毎日がいい日」と解釈されている。同じことの繰り返しでも、その時はその時にしか訪れない、特別なものだと。毎日を季節に流されるまま過ごしていると忘れがちなこの感覚を、森下さんは季節によって作法が変わる茶道から、何回も体感したという。

この本を読み終わったあと、藤井風さんの「まつり」という曲が自然に頭に流れた。初めて聴いたときは意味がよく分からなかったけど、今は自分なりに理解できる。今あるものや自分の気持ち、季節に寄り添えれば、それがいい毎日なのだと思う。

毎日を愛おしいと思えるこころは、余裕がなくなるとすぐにどこかにいってしまう。摩耗させることなく、擦り切れないように、大事に抱えていきたいなぁ。