選択的会社員

うつ、休職を経たアラサーOLが会社員生活の中で感じるひそやかな幸せ

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いつだって今が華

祝日。パスポートならびに転職活動用の証明写真を撮りに行った。(土日にちゃんとした写真を撮るための身繕いをするのは、気力も湧かないし、なんだかもったいない気がして…。)証明写真機というものは、普段は姿を消している癖に、探すとたちまち登場するから面白い。

転職活動用なので、久々にスーツを纏う。ズボンの裾の糸が一部ほつれて、たまに踵に裾が引っかかる。こんなような服がたくさんある。いい加減どうにかしないと…。

パートナーもパスポート用の写真を撮るので、一緒に証明写真機を目指す。パートナーは私服、私はスーツという身なりで。これ、他の人が見たらどういう関係に見えるんだろうね?妻子持ちの上司と不倫してる部下かね?なんて至極くだらない会話をする。私は上司の気を惹きたい部下になりきって、普段はつけない香水まで付けた。

帰りにファミレスで昼食を取った。パートナーはチャーハンを食べたあと、デザートのページをパラパラとめくる。めくるだけでなかなか注文をしないので、これ!というものがないのかなと思い、帰りにミスドに寄るのはどう?と声をかけた。すると、「ミスドに行こうって今まさに言おうと思ってたんだよ。よく分かったね!」なんて大層びっくりされた。だってパートナーですから、とふんぞり返った。上司の気を惹きたい部下の設定は、いつの間にか霧散していた。

正直に言うと、私は無自覚にパートナーを傷つけてしまうことがよくある。そんな私が仕事に夢中のときも、仕事がうまく行かなくて泣いていたときも、休職中の今も、パートナーは傍にいてくれている。この存在は当たり前じゃないぞ、傍にいてくれている今が華だぞ!と自分に言い聞かせて、今日もパートナーと同じ時間を共有できたことに感謝したい。

惚気話で失礼いたしました。
皆様が穏やかな気持ちでいられますように。