選択的会社員

うつ、休職を経たアラサーOLが会社員生活の中で感じるひそやかな幸せ

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I will be your steel, your protection

 

パートナーの異変

昨日、大層珍しいことがあった。パートナーが私に仕事の相談をしてきたのだ。

彼は頭がよく、面倒見もよく、何よりも人に優しい。私だけに優しいのではなくて、皆に優しいのだ。一緒に出掛けると、小さいお子さんやお母さん、御歳を重ねた方々に電車の席をよく譲っている。本人が疲れているであろうときでもそうなのだ。あなたは本当に優しい人だねと言ったら、当たり前のことだよ、と返ってくる。私からすると聖人の境地である。

そんな彼が自発的に仕事の相談をしてくることは一切ない。彼なりに心の支えになる本や動画があって、それで解消しようとしているように見える。それでも解消できないレベルのことがあったときは、彼も人間なので表情や行動に違和感が出てくる。この段階になって初めて、私が彼の不調に気づいて声をかける、というのがお決まりのパターンなのだ。

だから、彼が自発的に私に相談をしてくれたという事実が本当に嬉しかった。そして、強張って今にも泣き出しそうな彼の表情から、痛いほどの苦しみが伝わってきた。その場では、仕事の場ですぐに使えそうなアサーティブコミュニケーションのことを伝えた。ただ、私自身が彼に励ましてもらいながらもうつになってしまった身だから、よく分かることがあるのだ。大切な人がそばに居てくれてもなお、自分で自分をがんじがらめにしてしまうときがあると。自分で自分を優しく包み込むこともできれば、めった刺しにもできてしまうと。彼は優しい人だから、どうかその優しさを彼自身にも向けてくれまいか。

私にできること

そう思うと、私にできることはそう多くはない。それでも何かしたい。そんな思いで、今日は彼の好きなドーナツを買った。彼が帰ってきたら、一緒にドーナツを食べながら話を聞くつもりだ。また、どさくさに紛れて新しい植物も買った。カランコエトメント―サの月兎耳(ツキトジ)いう品種で、その名の通り兎の耳のようなもっちりもふもふの葉姿が可愛らしい。最近も新しい子(ペペロミアカペラータ)をお迎えしたばかりなので、一応買うのはためらったのである。しかし、花言葉にやられて結局お迎えしてしまった。カランコエ花言葉は、「あなたを守る」。

守られた分、守りたい

守られた分、守りたいと思ってしまう

タイトルは、子どもの時から聴いているsyrup16gの曲を想いながら付けた。SNS等のIDに”16g”を付けている人を見ると勝手に同志だなと思う。違ったら盛大な勘違いである。