選択的会社員

うつ、休職を経たアラサーOLが会社員生活の中で感じるひそやかな幸せ

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休職明け5日目

通勤

数十分遅れて目的の電車がやってきた。案の定、いつもよりかなり混んでいて本も開けられない。乗り合わせた1人は、何回か舌打ちをし、恐らくよくない意味の小言を吐いていた。気持ちは分かるよ、ちょっと今日は腹の虫の居所が悪いんだよねと同情しつつ、その人の怒りが自分に向かってこないよう祈った。(だってちょっと怖かったから...。)
各停車駅で人の波が押したり引いたりするのを何回か繰り返すうちに、その人はいなくなっていた。
 

動揺

久々に自分が所属する部隊の定例会議に出席する。思ったよりも仕事の状況は変わっていなかった。相変わらず1人当たりの案件数が多い部隊だなーなんてぼんやりしていると、「引継ぎ」という単語がぽろっと狭い会議室に落っこちてきた。引継ぎ?誰が誰に?何のために?と先輩方の顔を呆けた顔で見回す。
「3月いっぱいで退職することにしたよ。」そう朗らかに言ったのは、ここ数年同じ案件で一緒にやってきた大先輩だった。60歳近いその大先輩は、少し気難しいところがあるけれど、仕事に熱意と誇りを持っている、本当に頼りがいのある人だった。近い将来辞めるものだと思ってはいたけど、まさかこんな急にその時が来るとは...。
午前中に大先輩の退職のことを聞いてから、この記事を書いている今に至っても、いまだ動揺が収まらない。ブログを使って動揺を落ち着かせようと試みたけど、書けども書けども散文的になって、落ち着く気配がない。
だから、今日はこの動揺を落ち着かせたり、紐解いたりすることは諦める。ただ、大先輩が新たな段階に進むのだと受け入れる。今日はそれだけで充分だと思うことにした。(でも、やっぱり、寂しいし不安だよー。やだよー。)
 

補足

休職中の暇つぶしにと始めたブログで、自分の気持ちの整理はもちろん、普段は触れることのできない人様の考えや思いに触れることができ、こころがほぐれる毎日です。感謝いたします。ブログっていいなぁ。