選択的会社員

うつ、休職を経たアラサーOLが会社員生活の中で感じるひそやかな幸せ

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お姉様たちのティータイム

最近、SPIの勉強のためにマクドナルドに行っている。私のいる業界は、転職であっても適性検査を課す企業がほとんどだからだ。転職なのに、専門知識ではなく一般常識を問うの…?なんで…??と思いながら、勉強している。本当に、なんで?私は算数が大の苦手なので、「SPI 馬鹿すぎて無理」などとGoogle先生に愚痴り、励ましてもらうことでなんとかモチベーションを保っている。

それはさておき、マクドナルドには色んな人がいる。その中でも特に気になるのが、シニアのお姉様数人組だ。

彼女らは、毎日決まった時間にマクドナルドに集うことにしているらしい。今日もいい天気ねぇ、○○さんは今日は居ないの?などと、ハイカラにもマクドナルドで井戸端会議をしているのだ。あれ、あの人。なんだっけ。あの〜、息子さんが有名企業に勤めてる…あ〜出てこない。と一人が言えば、忘れちゃうのはしょうがないんだから、諦めましょ。それよりもあなた、あの件はどうなったのよ。と歯切れよく続く。人生の先輩は、忘れることに寛容だし、諦めも早い。話のテンポが早く、話題も転々とする。中高生よりも激しい会話のラリーを繰り広げているので、正直全くついていけない。

今日はそんな激しい試合の渦中に、突然乱入者が出た。こんにちはぁ。あら〜○○さん、もうこんな時間よぉ。私たちもうお茶し終わって、これから帰るのよ。もう少し早く来てくれればお話できたのに。先にいたお姉様方は、ひどく残念がっていた。乱入者は、そうね、ところであなた、それ何食べてるの?チュロス?へぇ。と聞いて、一人になったと思ったら、ちゃんとチュロスを食べていた。私よりもカタカナや新しい食べ物に敏感だ。そのお姉様は、みんなが帰ったあとも数時間は一人でマクドナルドを楽しんでいた。遅れてきたのは、もしかしてわざとかな?なんて思って可笑しくなった。

私も将来、マクドナルドで井戸端会議をするような、イケイケのお姉様になれたら素敵だなぁ。そんなことを思いながら、店を出た。お一人のお姉様は、まだしばらく席を動かなさそうだった。いいティータイムを。