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お寺でヨガ

 

はじめに

皆さんは、ヨガで筋肉痛になったことはあるだろうか。私は今まさになっている。ヨガで筋肉痛になるとは思っていなかった。というのも、昨日初めてちゃんとしたヨガ教室に行ってきたからだ。

きっかけは、友人K嬢の提案だった。前にK嬢とお寺巡りをした際、今度はお寺でヨガをしない?と誘ってくれたのだった。お寺の清らかな空気の虜になった私は、ヨガなんてYouTubeでしかやったことがないのに、即OKしたのだった。

「お寺 ヨガ」で検索して、一番上に出てきた団体のものに申し込んだ。東京だけでも40箇所近くのお寺や神社で実施されていて、北は北海道、南は九州まで網羅されている。かなり大きな取り組みのようだ。

体験の流れ

お寺に着くと、ヨガの先生と常連さんが温かく迎えてくれた。こんにちはー、と挨拶を交わす。皆さんが格好良くかつ可愛いスポーツウェアを纏っているのに対し、ヨガ素人の私はパーカーにジーンズである。ヨガ歴7年のK嬢はパステルカラーの素敵なウェアを着ていた。パーカーにジーンズでも大きな支障はなかったが、雰囲気作りもあるので、次からはちゃんとした服装で参加したい。

まず最初に自己紹介をした。仕事を抜けて来ている方、学生さん、お寺の住職の奥様など、年齢や職業はバラバラだった。誰もがそこにいてよい、という感じがした。

胡座をかき、手を合わせる。ざわついた心を落ち着かせる。次に手を膝の上に持ってきて、手のひらを上向きにし、OKマークを作る。ヨガといえばこのポーズだ!と思い、嬉しくなった。腰が反らないように背筋を伸ばし、お腹のあたりに意識を集中させる。お腹が膨らんだりへこんだりしたら、それが腹式呼吸の証で、ヨガのポイントだという。終わりまで、この呼吸を意識するように先生が何度か声をかけてくれた。呼吸を意識すると、お寺に吹く風や草木の擦れる音、鳥の鳴き声などが自然に耳に入ってきた。子どもの頃、誰もいない芝生に寝転がってぼーっとしていたことを思い出した。

ここからは、虎のポーズという簡単なものから、馬のポーズという難しいものまで。K嬢と私の共通の悩みである首と肩のこりに合わせて、先生がメニューを即席で考えてくれているらしかった。先生、すごい。すごいんだけども、最終的にはもう真似できないくらいの難易度のポーズをキメていらっしゃって、さすがについていけなかった。写真が一枚もないのは、そういうことだ。最初のうち聞こえていた自然の音色は、終わりの方には意識の外へといってしまった。ヨガ歴のあるK嬢いわく、「私が通っているヨガでいえば、これは難しいコースの内容だよー!すごくハード!」とのことだった。

うーとかあーとかの悲鳴を発していると、ヨガは終わった。先生が「明日は筋肉痛を楽しんでください!」となかなかにサディスティックなことを仰っていて、今まさにその通りになっている。きっと正しく体を動かせたということだろう。背中の筋肉痛なんて始めてだよ。ただ、ジョギングのように急に大きな負荷がかかるわけではなく、じんわりと温かい汗をかくくらいの負荷だ。

カフェ『茶箱』で一息

ヨガのあとは、お寺の近くにあった『茶箱』というこじんまりとしたカフェで一息ついた。若い女性が一人でカウンターについていて、商品のポイントを一つ一つ丁寧に教えてくれた。商品への愛が伝わってくる。決めかねたK嬢がおすすめはありますか?と聞いたら、女性ははにかみながら、全部です〜!と即答した。素直で無邪気で、可愛かった。

メニュー

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K嬢は『白いおしるこ』、私は『黒豆大福』を注文

K嬢は『白いおしるこ』、私は『黒豆大福』を注文

カウンターで出迎えてくれる、優しい顔のだるまさん

カウンターで出迎えてくれる、優しい顔のだるまさん

お店の出入り口にあるやかん

お店の出入り口にぶら下がるやかん

ごちそうさまでした

ごちそうさまでした

終わりに

K嬢と一緒にヨガをしてみて、今後もヨガを続けたいなと思った。仕事をしているとついつい自分の心身の不調を無視してしまうが、ヨガをしていると自分の心身に意識が向くのだ。ヨガには自分と向き合わせてくれる、静かだけど力強いパワーがある気がしてならない。