選択的会社員

うつ、休職を経たアラサーOLが会社員生活の中で感じるひそやかな幸せ

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休職明け7日目

通勤

今日は風が強かった。最寄り駅のホームで電車を待っている間、風の音がごうごうとあたりを包み込む。あまりにも吹くものだから、ホームから見えるバスやトラック、反対方面の電車の音さえもが聞こえなかった。無音で走るバスやトラック、電車を見ていると、まるで無声映画でも見ているような気分になった。

目的の電車が近づいてくる轟音で、無声映画は突如終了した。

 

強制シャットダウン

会社の産業医と初めて面談した。産業医からは、症状が始まった時期と内容、出社を始めてからの体調や情緒の変化を聞かれた。別に通っている、民間の精神科医やカウンセラーからも同じことを日々聞かれている。彼らは「経過は順調なので来週には復職できる」と口を揃えていたので、産業医も同じことを言うだろうと思った。

が、違った。「僕としては、復職はまだ早いと思います。」産業医はきっぱりと言い放った。「僕の意見は総務部に伝えさせていただきますね。それでは。」という産業医の言葉に異議を唱えるまでもなく、「はぁ」とうめき声のような変な声が自分から出たと思ったら、もう面談は終わっていた。

産業医の宣告によって、私というパソコンは強制的に電源をOFFにされてしまったようだった。

そんな訳で、文字をしたためるのも強制的に終えることにする。また明日、再起動すればいいよね。